海辺のカフカ
この本は発売されてすぐ、平成14年9月に、(上)を読んだ。
駅の本屋で(上)だけ買って、出張先に向かう新幹線の中で半分読んで、
出張先から帰る新幹線の中で、残りの半分を読んだ。
ようは、15才の少年が家出する話なのだけど、
これを青春小説だと思って読むと、裏切られる。
この主人公は、私の15才の頃とは全然違う。
こんな15才、いるものか。
このようにあんまり好きになれないタイプが主人公である小説は
経験上から、あんまり面白くないことが多い。
やけにブランドにこだわりを見せる態度も、気になる。
ただ、これが作者の腕なのか、すいすい読めちゃうんです。
それで、(上)だけはどうにか読んで、(下)は、ま、気が向いたらそのうち読んでみるか、
ということで、そのままうっちゃって、おいたのです。
それから、2年半後、文庫本で(下)を読みました。
なんせ外国で評判らしいので。
要するに四国でなんか、起こるんだろ。
一体何が起こるんだ
でも、それを知るためには、この文芸おたくのご託にいちいち付き合わなければならない
わけなのだ。
もっとも、作者の腕で結構快適に読み進むことができ、これは速読で読むべき本だな、
眼球を激しく上下に動かして、これは目の筋肉の鍛錬になってイイかも、
などど思いつつ、ページをめくっていったのであります。
崇高な芸術論の中を、眼球を激しく上下させ、猛スピードで読み進んで行ける。
なんて、贅沢な本なんだ。
でも、そろそろ終わりにシテ欲しい。
と思った頃
ついに、すばらしい一行が、
「あなたさえ私のことを覚えていてくれれば、ほかのすべての人に忘れられてもかまわない」
うーん。
そうだったのか、そういうことか、
私は何度もうなずいたのであります。
でも、この直後の15才の少年の、ものの言い方がなんか気に入らないんだよな。
「記憶ってそんなに大事なものなの」
おまえはぶつぶつ口が多すぎる。うるさいぞ。
と思った。
ちなみに、
最近、全国の国道のガードレールに金属片がこびりついてるニュースが
流れてますが、もしかして、あれって、
ナカタさんがやったのかなー。
どうなんだろう。












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