ピアノ教室の発表会
昨日は、子どもの通っているピアノ教室の発表会。
私は久々にビデオカメラを取りだし、おそらくこれで撮り納めとなるかも知れない撮影に
専念することにした。
発表会に際して、いろいろあった。
演奏者はたいがい、現実離れしたドレスを着る。
私はそれじゃあまりにも当たり前すぎて、演奏者の、弾こうとする音楽への
唯一無比の思い入れの強さが、充分に表現できないのではないのか、と思った。
そこで服装に関して次のような提案をした。
貝のブラにワカメのパンツ姿で演奏してはどうか。
即座に却下された。
ベートーベンを弾くのだ。それと貝のブラとどのような関連があるのか。
なるほど、その通りである。
ベートーベンというと激しく且つ静かな音楽である。
いかなる服装が望ましいか。
顔の半分に激しいメイク、もう半分に静かなメイクを施したらどうか。
いろいろなアイデアが浮かんだが、アイデアが形になることはなく、
昨年とあまりかわらない姿に、落ち着いた。
ビデオカメラ片手に会場に乗り込んだらすでに、低学年の部が始まっていた。
客席の狭い椅子に座ったら、小学生の子どもがモーツアルトを弾き始めた。
私たちの国では、休日になると何処の家の窓からも、美しいモーツアルトの曲が流れてくる。
人々は、モーツアルトを非常に大切にする。したがってそれを損なうものは
誰でも即座に射殺していいことになっている。
先日も、プロの演奏家が私たちの国を訪れ、モーツアルトを演奏した。
ところがその演奏は、口にするのもはばかれるほど、ひどいものだった。
モーツアルトは、会話するように弾かなければならない。
音が大きすぎてもダメ。小さすぎてもダメ。怒鳴ってもダメ。無口でもダメ。
その演奏家はその日の夜、宿泊先のホテルで何者かによって撲殺されたのである。
モーツアルトの演奏家にとって、私たちの国は恐怖である。
誰もが演奏について一家言持ち、耳障りの音が僅か混じるだけで、激しく糾弾される。
その小学生の子どもは、途中何度も演奏をストップした。
たとえ小学生だからといって、命の保障はないな・・。
ウチの娘の出番となった。つぎはぎだらけの演奏であったが、破綻なくまとめどうにかこうにか、弾き終えた。
汗びっしょり。いえ私が。
モーツアルトの音楽が人の会話だとすれば、ベートーベンは天変地異の音楽である。
したがって本当は神しか弾け得ない。楽譜には人の手では演奏不可能が箇所がいくつもある。
人の手でそれを弾こうとするなら、相当程度デフォルメしないといけないのだ。
« ヒーローの書き心地 | Main | 泳ぐ »












Comments
深夜だというのに 爆笑してしまいました♪
うみ節炸裂!
これは ツボです。
>貝のブラにワカメのパンツ姿
>顔の半分に激しいメイク、もう半分に静かなメイク
お嬢様のために 浮かんだアイディアはステキすぎて却下。。。♪
イノチガケの演奏
音とシチュエーションをイメージしながら
たっぷり楽しませていただきました~~~ヾ(^∇^)♪
Posted by: cosmos | 10/19/2006 at 01:41 AM
うみさん、おひさしぶりです。
娘さんの発表会のご成功、おめでとうございます。
こーんなこと書いていながら、会場ではビデオカメラ片手に背中にあせびっしょりのお父さんなんですねーーーヾ(^∇^)♪
Posted by: TAKAMI | 10/19/2006 at 08:50 AM
貝のブラとワカメのパンツは ヴィエラのCMで
小雪が着てますね(ちょっとちがいますが)。
ウチの娘は小雪ほどの美女ではないので、やっぱり
却下です。
Posted by: (cosmosさま)うみ | 10/21/2006 at 11:57 PM
ウチのビデオカメラは年代物で
肩に担ぐタイプです。
いまときこんなカメラ持ってる人は
いません。
Posted by: (TAKAMIさま)うみ | 10/22/2006 at 12:00 AM